Mondelēz Brazilは、インテリジェントなサプライチェーン・オーケストレーションで返品率を92%削減

スナック菓子メーカー大手のMondelēz Brazilは、EDIとインテリジェントな自動化を活用した受注業務改革により、営業部門の業務効率向上、返品率の大幅な削減、そして顧客満足度の向上を実現しました。

ブラジルでスナック菓子を購入する際、その商品はMondelēzの製品である可能性が高いでしょう。同社は、Oreo、Lacta、Bisといった人気ブランドを展開し、300種類を超える商品(SKU)を提供しています。こうした多彩な商品を安定的に供給するため、同社は大規模な生産・物流ネットワークを構築し、全国の店頭へ商品を届けています。

しかし、その一方で受注処理には大きな課題がありました。長年にわたり、販売注文の処理は手作業が中心で、多くの時間と労力を必要としていたのです。そこで同社は、受注業務全体を見直し、正確性を重視したインテリジェントな自動化モデルへの転換を進めました。

手作業による受注処理が抱える課題

スナック菓子業界では、事業規模の拡大とともにサプライチェーンも複雑化します。顧客からの注文は通常、PDF形式の注文書としてメールで送付されます。

従来、営業担当者はこれらの注文書の内容を1行ずつ発注ポータルへ手入力し、その後SAP ERPへデータを連携していました。このプロセスは非常に時間がかかるだけでなく、入力ミスが発生するリスクも抱えていました。

受注処理において正確性は極めて重要です。例えば、数量を一桁入力し間違えるだけで出荷全体に影響が及ぶ可能性があります。その結果、返品や返金対応、さらには注文の再処理が必要となり、業務負荷とコストの増加につながります。また、こうしたミスは長年かけて築き上げてきた顧客との信頼関係を損なう要因にもなりかねません。

Mondelēz Brazilは、将来にわたって競争力を維持するためには、「最初から正確に受注データを登録する仕組み」が不可欠であると考えていました。

インテリジェントな自動受注処理を実現

この課題を解決するためには、単純にPDFからデータを抽出するだけでは不十分でした。受注プロセス全体に高度なインテリジェンスを組み込み、データの検証や振り分けを自動化する必要があったのです。

そこでMondelēz BrazilはOpenTextと連携し、データキャプチャとインテリジェントなオーケストレーションを組み合わせた新しい受注処理基盤を構築しました。

このプロセスの起点となるのが OpenText™ Email2EDI です。OpenText Email2EDIはOCR技術を用いて、非構造化データであるPDF注文書を読み取り、構造化されたEDI文書へ自動変換します。

さらに、変換されたデータはそのままSAPへ送られるわけではありません。OpenText Trading Grid™ Intelligence が複雑なビジネスルールに基づいて内容を評価し、必要な処理を自動的に実行します。

主な機能は次のとおりです。

  • インテリジェントルーティング:注文内容を分析し、それぞれの商品をどの配送センターで処理すべきかを自動的に判断します。
  • SKUマッピング:取引先ごとに使用する商品コードは異なります。そこで相互参照(XREF)テーブルを活用し、顧客側のSKUとMondelēz社内の商品識別コードを自動的に対応付けます。
  • 自動検証:注文日やデータの妥当性をリアルタイムで確認し、不整合やエラーをERPへ登録する前に検出します。
boxes moving along a production line in a mainly automated warehouse, similar to Mondelez supply chain orchestration

返品率92%削減を実現

OpenTextのソリューション導入により、Mondelēz Brazilの受注処理は大きく変わりました。

現在では、全受注の46%を新しい自動化ワークフローで処理しており、今後は70%まで拡大することを目指しています。

なかでも大きな成果となったのが、入力ミスに起因する返品を92%削減したことです。受注データの正確性をSAPへの登録前に確保できるようになったことで、処理時間の短縮と納期遵守を実現しました。

その結果、顧客満足度が向上し、大手小売業者との関係強化にもつながっています。

営業担当者が本来の業務に集中

成果は数値面だけではありません。

自動化により、営業担当者は単純なデータ入力作業から解放されました。これまでは注文書を何時間もかけて手入力していましたが、現在はPDFファイルを専用メールボックスへ送信するだけで受注処理が開始されます。

その結果、営業チームは顧客との関係強化や新規顧客開拓といった、より付加価値の高い業務に時間とリソースを振り向けられるようになりました。

次世代の基幹システムを支えるデータ基盤へ

Mondelēz Brazilは現在、SAP S/4HANAへの移行を進めています。同社は、正確かつ完全な受注データこそが、新たな基幹システムを最大限に活用するための重要な基盤になると考えています。

また、この取り組みで得られた知見や成果が、Mondelēz Internationalの他地域・他事業部門にとっても参考となるモデルケースになることを期待しています。

同社は、正確な受注データが強固なサプライチェーンの基盤であると確信しています。OpenTextの自動化ソリューションは、適切な商品を適切なタイミングで確実に届ける仕組みを支え、Mondelēz Brazilがスナック菓子業界の未来をリードするための重要な基盤となっています。

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