OpenText™ Software Delivery Platformの全体像
このブログにおいて紹介をしてきたOpenText™ Software Delivery Platformはアジャイルプロジェクトの情報を一元管理することが可能なDevSecOps対応のエンタープライズサービスです。
これまでの回で、パブリックデバイスによるテストを実現するFunctional Testing Labやテスト実行機能などを紹介してきましたが、今回は改めてOpenText™ Software Delivery Platformとはどういうサービスなのかをお話したと思います。
DevOps
システム開発の現場では、開発(Dev)と運用(Ops)を統合するためのDevOpsを目指して10年以上の時間をかけて進化して来ました。
これはもちろん従来のウォーターフォール型開発では数年単位で行われてきた開発を、クラウド環境での短い開発のサイクルに移行するためです。
DevSecOps
DevSecOpsは、これまでのDevOpsに対して脆弱性対策などのセキュリティの要素を取り込み、開発・運用の各段階でセキュリティ対策を自動化・継続的に行うアプローチです。
セキュリティ対策の重要性は非常に高くなっていますので、システム開発においても対策を行うことは必須と言っても良いかと思います。
DevSecOpsによるリリースサイクルの短縮と効率化
OpenTextの推進するDevSecOpsでは「リリースサイクルの短縮」「チームコラボレーション」「無駄の削減による効率化」の3本柱による改善を提案しています。
OpenText™ Software Delivery Platformによる継続的品質管理
OpenText™ Software Delivery Platformではパイプライン管理によって定期的、継続的に品質チェックとリリースを行うことが可能です。
特にテストにおいては世界的に多くの実績を持つLoadRunnerやUFTOne(QuickTest Pro)、Fortifyとのインテグレーションが用意されており、効率的なDevSecOpsの環境を提供することが可能です。
OpenText™ Software Delivery Platformの様々な機能
OpenText™ Software Delivery Platformにはこのブログではまだ紹介していない機能もあり、エンタープライズ規模でのアジャイルプロジェクトの管理が可能になっています。
◆ポートフォリオ管理
- ビジネス戦略をアジャイルデリバリーに関連付け
- バリューストリームをプロダクトポートフォリオに関連付け
- 価値とリスクに基づく投資判断によりビジネス戦略を実行し競争優位性を実現するイニシアチブの優先順位付けを支援
- KPIによって測定される戦略的テーマと関連するビジネス目標に基づくフレームワーク
◆ダッシュボード
- デジタルバリューストリームの全体像を可視化
- 継続的なフィードバックと改善
- 価値、品質、リスクのバランスをとる意思決定と改善を効率的に行うための可視性を提供
- プロセスと価値をKPIの観点で可視化、最適化しビジネスの価値と効率性を最大化
◆フィーチャー、バックログ管理
- 関連するチームやツールチェーン、PMOや開発者、テスターとのセントラルハブ
- チームや製品開発レベルのバリューストリームの追跡および最適化
- 要件、バックログ、不具合の完全なトレーサビリティ
- 既存のアジャイル管理ツールからのデータ同期
- 要件およびバックログ管理のネイティブな機能
◆品質管理
- アプリケーションモジュール、テスト(手動テスト、Gherkinテスト、自動テスト、不具合、など)を集中管理しトレーサビリティを確保
- アプリケーションモジュールごとに品質を管理して、問題個所の特定や対応が容易に
- フィーチャー、テスト計画に関連付けて品質情報を管理することで、正確で迅速なレポートを実現
今回のまとめ
OpenText™ Software Delivery PlatformはDevSecOpsを実現することが可能にするSaaSのサービスです。
プロジェクト情報を一元管理することが出来、複数プロジェクトの状態をポートフォリオによって監視させるエンタープライズレベルの環境を提供します。
パイプラインから機能テストやパフォーマンステストトを実行することで継続的な品質管理を可能にし、脆弱性テストのサービスを呼び出すことによってセキュリティの担保も可能となります。