ECM(非構造化データ)とERP(構造化データ)の統合と活用

デジタルトランスフォーメーションにより効率性だけではなく、より業務プロセスのスピードを高速化させ、これまでにない取り組みが行える環境や時間を作ることが期待されている状況にあります。企業が扱うデータの加速度的な増加に対し、業務プロセスはこれまで以上の多重処理が必要とされ、そのためには部門間はもちろん、社外とのデータのやり取りを効率的に行う仕組みの作りが求められてはいないでしょうか?

OpenText ECM(Enterprise Content Management:企業情報管理)は、データベース化しにくいデータ(証憑や文書ファイル、図面、画像など)を統合管理し、業務プロセスと連携することで、情報伝達のスピードアップによる生産性向上や、情報ガバナンスの強化を実現します。特に海外企業や国内の先進企業では、ECMを活用し知見などの情報付加価値を生み出し、イノベーションを起こしやすい環境への投資を行っています。膨大なデータを統合し、コラボレーションはもちろん、情報を活用した様々な施策によるイノベーションを加速させ、情報の共有・情報伝達のスピードアップ、活用、情報ガバナンス(各国規制対応)の対応を、企業の差別化や競争力の強化においてお役立ていただいています。

製造現場でのECMの活用例をあげると、過去の取り組みや実績・知見からヒントを得て、新しいアイディアへの取り組みに活用することができます。また、SNSなどからの消費者のニーズや、IoT化にともなうデバイスからの情報は、製品ライフサイクルを早め、多種多様な試作モデルや製品を短期間で投入可能な仕組みを作ることも重要なポイントになっています。製造プロセス自体の効率化については、どこの現場でもカイゼンが行われていますが、得られた情報の共有や製品へのフィードバック、製品に関するデータの真正性やスピーディーな外注先への受け渡しなど、まだまだカイゼンすることができます。また、社外からの情報として知見などを集めるプロセスを作るなど、イノベーションを推進する新たな仕組みとしても期待されています。

オープンテキスト株式会社
EIM エバンジェリスト
市野郷 学

Manabu Ichinogo

Manabu Ichinogo is EIM Evangelist at OpenText Japan.

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